<新型コロナ>クラスター拡大…埼玉394人感染2人死亡 さいたま市の入庁式マスク自由も、出席者ほぼ着用

クラスター拡大、埼玉394人感染2人死亡

 埼玉県は5日、新型コロナウイルスに感染した2人が死亡し、新たに0~90歳以上の394人の感染を確認したと発表した。感染者の内訳は県管轄が273人、さいたま市76人、川口市26人、川越市11人、越谷市8人。

 これまでに確認された感染者は179万9344人。死者は3974人。4日夜時点の重症者は2人、入院は110人、宿泊療養は54人。

 県によると県管轄で80、90代の男女2人が死亡した。さいたま、川口、川越、越谷市での死亡はなかった。

 クラスター(感染者集団)関連は2件で、新たに高齢者施設で6人が感染した。

■席が近くマスクの人大勢、さいたま市の入庁式

 さいたま市の新年度入庁式は3日、同市浦和区で開かれ、新規採用職員452人のうち、医師や消防などを除く402人が出席した。新型コロナウイルスの影響で過去3年間は中止や分散実施され、一堂に会しての開催は4年ぶり。マスク着用は個人の判断としていたが、席が近接していることもあり、出席者のほとんどは着用して式に臨んでいた。

 清水勇人市長は4年ぶりの開催に、「皆さんを迎えることができて大変うれしく思います」と歓迎し、「市民一人一人の幸せコーディネーターの役割を忘れず、何事にも積極果敢に取り組んでほしい。皆さんの活躍を心から期待しています」と式辞を述べた。

 代表して清水市長から辞令交付を受けた大竹秀哉さん(22)は岩槻区役所に配属される。「責任感を持って、さいたま市のために一生懸命、貢献できるように頑張りたい。(ポストコロナの)変化に対応して、市民がより生活しやすいまちをつくることを目標に取り組みたい」と語った。

 保育士の松本愛理さん(22)は式典で、「子どもたちの笑顔を守るため、全力で取り組みます」と決意表明した。コロナ禍の保育現場は大きな影響を受けた。松本さんは「コロナに関係なく、子どもが好きという気持ちは変わらず、夢に向かって頑張ってきた。無事に迎えられて安心しているのと同時に、しっかり頑張るとの気持ちが大きい」と話していた。

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