「コーヒーの最先端に久米島あり」を目指し 今季収穫豆を9日に解禁 10店舗で「ヌーヴォー2023」

 【久米島】久米島町謝名堂に本店を構える自家焙煎珈琲豆マキノコーヒーが9日、久米島コーヒー生産組合の久米島産コーヒー収穫を祝うイベント「久米島ヌーヴォー2023」を開催する。このイベントでは今期分の久米島産コーヒーが解禁され、お披露目および販売も行われる。

 久米島ヌーヴォー2023は、自家焙煎珈琲豆マキノコーヒーが企画し、これに賛同した県内3店舗を含む全国10店舗のコーヒー店で今季収穫のコーヒーを同日正午に同時解禁・販売する。

 さらに国産コーヒー史上初の商業用としてのコーヒー生豆がベトナムへ既に輸出されており、現地の焙煎業者「BABROS COFFEE ROASTER」が販売者となり、同日イベントに合わせてベトナムでも販売が開始される。

 当イベントについて、自家焙煎珈琲豆マキノコーヒー代表の牧野秀樹さんは「主役はコーヒー農家さんたち。愛情たっぷりに育てられた作物を手から手へとつなぐ責任と、『おいしい』という自信を持って最大限に素材の良さを生かす焙煎と、より多くの人々に届けられるような仕掛けを企画して、チームの足として動くことが私の役割」と語る。今後は国内のみならず、ヨーロッパやアメリカへの輸出も視野に入れ、国産コーヒーの最先端に「久米島あり」と認知されたいとの思いを語った。

 久米島コーヒーは22年8月に久米島コーヒー生産組合の代表を務めるしらせコーヒー園(安村翔太代表)が、国内2例目となる高品質なコーヒーにのみ与えられる「スペシャルティ認証」を取得するなど、久米島コーヒーの認知度を生産者と共に高めてきた。

 イベント時間は正午から午後5時半となっているが、コーヒーがなくなり次第終了となる。ベトナムでの購入方法は、公式LINE@の「BABROS COFFEE ROASTER」にて直接のメッセージで受け付けし、現地から配送される。

 当日の様子はインスタグラムで閲覧できる。問い合わせはインスタグラムのメッセージにて可能。「@MAKINO-COFFEE」で検索。

 (山口英憲通信員)

© 株式会社琉球新報社