身寄りや保証人がいないために、社会的支援が受けられないなどの課題解決に取り組む「身寄りなし問題研究会」(新潟県)の須貝秀昭代表(52)が3日、糸満市の喜屋武岬を皮切りに日本縦断の旅を始めた。同問題の啓発を目的とし、いずれは全国でのガイドライン作成などにつなげたい考えだ。
須貝代表によると、新潟県の地域包括支援センターで所長を務めていた中で、保証人がいないために賃貸契約を結べなかったり、身寄りのない人がスムーズに医療や福祉のサービスを受けられなかったりすることに関し、相談が多く寄せられたという。
「高齢化社会で『おひとりさま』が当たり前になっていく中で、身寄りがいないと支援を受けられないのはおかしい」と強調した。
県内では1日約30キロを目標に進み、6日に本部港からフェリーで鹿児島に向かう予定だ。
(新垣若菜)