茨城・下妻市新庁舎が完成 機能集約、5月から業務

テープカットを行う菊池博市長(左から3人目)ら関係者(下)完成した下妻市役所の新庁舎=同市本城町

市民サービスの向上や防災機能の強化を目指し、建て替え工事を進めていた茨城県下妻市本城町の市役所新庁舎が完成した。記念式典が6日、同庁舎で開かれ、菊池博市長をはじめ、永岡桂子文部科学相や大井川和彦知事、広瀬栄市議会議長ら約80人が完成を祝った。本庁舎と同市鬼怒の千代川庁舎の機能を集約し、5月8日から業務を始める。

新庁舎は免震構造の鉄骨造り4階建てで、本庁舎の東側に位置する。1階東側は市保健センターが整備され、庁舎と行き来できる複合施設だ。延べ床面積は約8526平方メートル。2021年12月に着工し、今年3月末に完成した。外構工事の終了は10月予定。事業費は約51億円。

新庁舎は災害時の防災拠点となる。計6千リットルの燃料タンクや非常用発電機を設置。最先端の環境性能を備え、1次エネルギー消費量を25%以下まで削減する「Nearly ZEB」(ニアリー・ゼブ)認証を取得している。今後5月3日から7日にかけ新庁舎への引っ越し作業があり、8日から業務を始める。

本庁舎は築50年以上を経過し、老朽化や耐震性能不足が課題だった。菊池市長は「令和という時代を切り開いていくための本市の挑戦が始まる。職員全員が一丸となって、より一層市民サービス向上に向け努力していく」とあいさつ。永岡文科相や大井川知事らが祝辞を述べた。内覧会は式典参加者と市民向けに分かれ、参加者は市職員の案内で庁舎内を興味深そうに見て回った。

完成した下妻市役所の新庁舎=同市本城町

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