旅立つ息子と国に残るイランの家族 最後の旅描く パナー・パナヒ監督「君は行く先を知らない」公開決定

「人生タクシー」などのジャファル・パナヒを父に持つパナー・パナヒの初長編監督作「君は行く先を知らない」が、2023年8月25日より劇場公開されることが決まった。

「君は行く先を知らない」は、旅立とうとする息子と国に残る家族の最後の旅を描いた作品。イランの国境近くを車で旅している4人家族と1匹の犬。大はしゃぎする幼い弟を尻目に、兄、父と母は口には出せない何かを心に抱えており・・・という物語が展開される。

子供のころから父親やアッバス・キアロスタミ監督の作品のセットに行っていたというパナー監督だったが、父とは映画の話をすることはほとんどなく、18~19歳で初めて「映画を勉強したい」と思ったという。そして助監督と撮影監督の両方を経験し、父親の最新作「NO BEARS(原題)」では脚本からポストプロダクションまで携わった。そんなパナー監督が、ユーモアの中にイランの社会問題を漂わせた、ある家族の人生の旅を描き出している。

【作品情報】
君は行く先を知らない
2023年8月25日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町他全国ロードショー
配給:フラッグ
©JP Film Production, 2021

© 合同会社シングルライン