【一覧】沖縄周辺で起きた自衛隊機の主な事故

 沖縄県内に駐屯する自衛隊機を巡っては、2011年に那覇市の北西の東シナ海上にF15戦闘機が墜落。その後、墜落事故などは起きていない。

 11年7月、那覇市の北西約185キロ、久米島北の近海にF15戦闘機1機が戦闘訓練中に墜落した。操縦士が行方不明のまま発見されず、約3カ月後の9月30日に空自などは全ての捜索活動を終了。操縦士は10月に死亡認定された。

 07年3月には、鹿児島県徳之島に向かっていた急患搬送の陸上自衛隊第1混成団第101飛行隊所属のヘリコプターCH47が、徳之島の山中に墜落した。隊員4人全員が死亡した。

 1990年2月、宮古島で発生した救急患者の搬送に向かっていた、陸上自衛隊第1混成団第101飛行隊所属のプロペラ機LR―1が宮古島北東約30キロ付近で墜落。隊員3人と同乗医師1人の計4人が死亡した。80年6月には、航空自衛隊那覇基地内でF104J戦闘機が着陸に失敗し炎上。パイロットが死亡した。

 沖縄での自衛隊増強と中国などに対する緊急発進(スクランブル)の増加に伴い、2010年代には那覇空港でのタイヤのパンクや滑走路逸脱などが相次いだ。2020年に那覇空港第二滑走路が供用開始されるまで、自衛隊機のトラブルが民間機の発着に影響を与える事態もたびたび起きていた。

 (中村万里子)

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