初めて「家族伝承者」も 被爆体験伝承者に委嘱状

今年度、原爆の体験を証言する被爆者や伝承者に、広島平和文化センターから委嘱状が手渡されました。今回から初めて被爆者の体験を子や孫たちが受け継ぐ「家族伝承者」も登録されました。

委嘱状が交付されたのは、今年度、証言活動をする被爆者のほか、原爆の体験を被爆者に代わって受け継ぐための研修を受けた被爆体験伝承者です。

また、今回から初めて被爆者の子や孫となる家族伝承者の1期生7人も委嘱状を受け取りました。

今年度、証言活動をする被爆者は80歳から95歳までの33人で、平均年齢は86.2歳となっています。

また、家族伝承者は被爆者の子どもや孫に体験を受け継いでもらうため、去年から広島市が研修を始めた制度で、新たに32歳から66歳までの7人が証言活動を始めます。

父の被爆体験を語る 家族伝承者 細川洋さん(63)
「あの爆弾の下でどんな目に遭うのか、想像してもらえるような話をしていきたい」

被爆者や伝承者たちは、学校や原爆資料館などで証言活動をすることになります。

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