福井県勝山市のものづくりPR「勝ちフェス」4月16日開催 こいのぼりテーマにライブやキッチンカー

こいのぼりから作ったかっぽう着を手にイベントをPRする山崎瑠美さん(左)と橋島康祐さん=4月5日、福井県勝山市郡町2丁目

 福井県勝山市のものづくり技術と同市の九頭竜川河川敷に掲揚されるこいのぼりを広くPRするイベント「勝ちフェス 春」が4月16日、同市の道の駅「恐竜渓谷かつやま」で開かれる。こいのぼりをテーマにした音楽ライブのほかキッチンカーなどの出店がある。福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス「ミラカナ」で資金を募っている。

 イベントを発案した市地域おこし協力隊の山崎瑠美さん(45)と同市在住のクリエーティブディレクター橋島康祐さん(45)は、市内の縫製工場「ラコーム」と連携し製作した、余った生地で作られた斬新なかっぽう着を見て、勝山のものづくり技術の高さに感動。九頭竜川の勝山橋付近に川を横断するように設置されるこいのぼり掲揚が今春、3年ぶりに復活することから、市内有志に呼びかけ、ものづくりとこいのぼりをコラボしたイベントを企画。勝山の風物詩のこいのぼり掲揚を日本の風物詩にしようと広くPRすることにした。

 イベントは午前11時~午後5時。道の駅に野外ステージを設け、不用になったこいのぼりから作ったかっぽう着を着た「ZEN-LA-ROCK(ゼンラロック)」ら5組のミュージシャンがライブ演奏する。市内のキッチンカーも5台出店し、食用炭を生地に練り込んだガレット、コーヒーと混ぜて黒と白のマーブル模様を作り出したラテなど、こいのぼりをイメージした色彩の限定料理や飲み物を用意する。屋内では、こいのぼり作りのワークショップを開き、金粉を散らした黒いソフトクリームを提供する。

 山崎さんと橋島さんは「伝統工芸が盛んな地域と比べても、勝山市民のものづくりへの情熱や技術は負けていない。毎年仲間を増やしながらイベントを続けたい」と話している。CFは9日午後11時に締め切り、イベントのTシャツやステッカーなどをリターンに用意。既に当初目標の50万円を達成したが、ネクストゴールとして70万円を設定している。

 【ミラカナ】福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス。県内でプロジェクトを始める人の資金調達を応援するプラットフォームとして福井新聞社、福井銀行、福邦銀行が連携。CFのレディーフォー、応援購入サービスのマクアケいずれかを通じて支援・購入を募る。累計支援額は1億7千万円、プロジェクトの達成率は92%(数字は2023年3月末時点)。

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