■「新たな伝統」「先駆けに」
茨城県立高再編で誕生したIT未来高(笠間市)とつくばサイエンス高(つくば市)の開校式が7日、各校で開かれた。
IT未来高の前身は友部高。全国公立校で初のIT専科として開校し、生徒たちはシステム開発やウェブデザインにつながる専門分野を中心に学習する。
開校式では、県教委の森作宜民教育長が「デジタル社会を支えるIT人材を多数輩出する学校へ」と開校を宣言。津賀宗充校長は「豊かな人間性と起業家精神を養ってほしい」とエールを送った。
入学式では、新入生65人を代表して松原彩咲子さんが「新たな伝統を築き、何事も挑戦したい」と宣誓した。
科学技術の専科校となるつくばサイエンス高は、つくば工科高を改編して誕生。同校では今後、大学や研究機関と連携した授業を展開し、世界的な研究者や技術者の輩出を目指す。
新入生88人が顔をそろえた入学式では、新入生代表の赤池空我さんが「学業や探究に精いっぱい励み、新しい時代の学校の先駆けとして飛躍していく」と力強く語った。久松政信校長は「信じたことに挑戦し続けてほしい。心を磨き、鍛え、人としての優しさを身に付けて」と述べた。