明治神宮外苑 都「都民の共感を」 事業者に2度目の要望

明治神宮外苑の再開発をめぐり、「都民の共感を得ながら進めるように」と東京都が事業者に2度目の要望を提出しました。小池知事は「間違った情報が真実として伝わるのはよくない」と、会見で訴えました。

明治神宮外苑では、老朽化した神宮外苑と秩父宮ラグビー場の入れ替えなど、再開発に向けて先月から工事が本格的に始まりました。再開発を巡っては、一部では樹木の大量伐採や外苑のシンボルであるイチョウ並木への悪影響などを懸念する声があがっています。

東京都は去年5月「多くの都民の共感と参画を得ながら進めるように」と、事業者に要望しました。今回提出された2度目の要望書でも「まちづくりの意義や理念が多くの都民の理解を得られていないことは大きな問題と認識している」として、都の要請に対して早急に具体的な対応策を示すよう求めています。

小池知事は会見で、「どこかで間違った情報が伝わって、それがあたかも真実のように伝えられるのはよろしくない。有名なイチョウ並木を切るなど、樹木の伐採と、そっちにイメージが勝手にいってしまっている」と話しました。

また、小池知事は要望の意図について「外苑の成り立ちを踏まえ、長い歴史のなかで必要なことをお願いした」と説明しています。

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