第50回日本の書展茨城展開幕 水戸 最高峰作品、節目彩る

「日本の書展茨城展」の開幕を祝って、テープカットする関係者ら=水戸市千波町

第50回「日本の書展茨城展」(茨城書道美術振興会、茨城新聞社主催)が8日、水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館(茨城県民文化センター)で開幕した。日本書壇の最高峰と県内作家の秀作約350点を一堂に展示。節目を記念した特別展示や講演会も行われ、初日から多くの来場者でにぎわった。13日まで。

同展は書美術の振興と書道文化の高揚を目的に、1973年に始まった。茨城県代表から国内トップレベルの作品までを網羅し、県内最大規模の書道展として親しまれている。

開幕式典で吉澤鐵之同振興会理事長は半世紀の歩みを振り返り、「中央書壇を目指す会として発足し、見事にその花を咲かせたと自負している。多くの皆さまのおかげと感謝している」とあいさつ。続いて主催者と来賓代表がテープカットして幕開けを祝った。

会場では、徳川光圀の書状などを紹介する特別展「茨城の文化を築いた先達の書展」や、第23回茨城新聞学生書道紙上展の入賞作品約200点(優秀賞以上)も併せて展示。先人の息吹を感じる書から、未来に続く子どもたちの書まで、幅広い作品が並んだ。

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