京都府山城地域への移住希望者を対象にしたツアーが、このほど京都府宇治田原町内で開かれた。参加者は移住希望者向けの「お試し住宅」を見学したり、体験者に話を聞いたりして農山村での暮らしに思いを膨らませた。
山城地域への移住を促進しようと、京都府山城広域振興局と京都府移住センターが主催し、宇治田原町が協力した。この日は京都市と大阪市から3人が参加した。
参加者は空家バンクに登録されている一軒家や、町が短期間貸し出しているお試し住宅を見学した。その後、観光施設「宗円交遊庵やんたん」で、4年前に移住して農業を営む齊藤仁さん(51)と地域おこし協力隊員の高橋一樹さん(26)の話を聞いた。
齊藤さんは「小さな町だからこそ自分のやりたいことを聞いてもらえる」、高橋さんは「移住者と地域がすぐにつながれる」と魅力を語った。
参加したホテル従業員の男性(28)=京都市北区=は「就農を考えて参加した。町は田舎で落ち着くなあと思いました」と話した。