昨年限りで現役を引退し、ジュビロ磐田のコーチに就任した中村俊輔。欧州でもレッジーナ、セルティック、エスパニョールでプレーし、チャンピオンズリーグでも素晴らしいフリーキックを決めた。
今回はそんな中村俊輔がプレーしてきたチームメイトのなかからベストイレブンを選んでみた。
GK:カルロス・カメニ
中村俊輔と同僚だったクラブ:エスパニョール
同僚だったシーズン:2009-10
国籍:カメルーン
現在:アルタ/ソーラー7所属(ジブチ)
カメルーン代表で長くゴールマウスを任された守護神。2000年のシドニーオリンピックで16歳にして金メダルを獲得して話題にのぼり、2004年にエスパニョールと契約。その後リーガで長く活躍を見せた。
DF:マルティン・イラネク
中村俊輔と同僚だったクラブ:レッジーナ
同僚だったシーズン:2002~2004
国籍:チェコ
現在:引退
セルティック時代のディフェンダーたちもなかなか捨てがたいところはあるが、レッジーナ時代にはチェコの名ディフェンダーであるマルティン・イラネクが所属していた。この後スパルタク・モスクワで活躍し、代表でも31試合に出場している。
バーミンガム・シティでプレーしたときにはイングランドに馴染めず失敗し、それからは母国チェコとロシアで長く活躍。43歳の今もアマチュアでプレーし続けているとか。
DF:ガリー・コルドウェル
中村俊輔と同僚だったクラブ:セルティック
同僚だったシーズン:2006~2009
国籍:スコットランド
現在:エクセター・シティ監督(イングランド3部)
長く俊輔とともに戦ったスティーヴン・マクマナスも捨てがたいが、選手としてのネームバリューではコルドウェルであろうか。2006年にセルティックへと加入しパワフルな守備を見せていた。
引退後はウィガン、チェスターフィールド、パーティック・シッスルなどで監督。一昨年はハイバーニアンでショーン・マローニー監督のアシスタントを務め、セルティックファンにはたまらないコンビが形成された。
DF:ファクンド・ロンカグリア
中村俊輔と同僚だったクラブ:エスパニョール
同僚だったシーズン:2009-10
国籍:アルゼンチン
現在:ボカ・ジュニオルス所属(アルゼンチン)
エスパニョール時代に中村俊輔の同僚だったことが意外に知られていないアルゼンチン代表DFファクンド・ロンカグリア。当時はまだ21歳で、ボカ・ジュニオルスから期限付きで加入していた。
ただそれでもリーガで21試合に出場するなどそこそこの結果を残し、その後フィオレンティーナでの活躍でブレイク。アルゼンチン代表にも招集され、2015年のコパ・アメリカでプレーしている。
MF:ロイ・キーン
中村俊輔と同僚だったクラブ:セルティック
同僚だったシーズン:2005-06
国籍:アイルランド
現在:解説者
かつてマンチェスター・ユナイテッドでサー・アレックス・ファーガソンの下「闘将」としてリーダーシップを発揮していた名MFロイ・キーン。2005年夏に中村俊輔とともにセルティックへ加入した。
中村俊輔が活躍を見せる一方でロイ・キーンはすでに晩年だったためになかなかコンディションが整わず、わずか6ヶ月後に医師のアドバイスで現役を引退を決断することになった。
MF:トーマス・グラヴェセン
中村俊輔と同僚だったクラブ:セルティック
同僚だったシーズン:2006~2007
国籍:デンマーク
現在:投資家
ロイ・キーンが引退したあと、レアル・マドリーから獲得されたデンマークのスキンヘッドボランチ。スペインではクロード・マケレレの後継者として大きすぎる期待を受けてしまった彼であるが、セルティックでは素晴らしいスタートを切った。
ただしばらくしてエヴァンデル・スノにポジションを奪われたために1年でエヴァートンに貸し出されていった。それを考えれば彼よりもスティリヤン・ペトロフを選ぶべきなのかもしれないが…。世界的な知名度でいえばグラヴェセンなのではないかと彼を選んだ。
MF:スコット・ブラウン
中村俊輔と同僚だったクラブ:セルティック
同僚だったシーズン:2007~2009
国籍:スコットランド
現在:フリートウッド・タウン監督(イングランド3部)
セルティックの最も新しいレジェンドといえばスコット・ブラウン。中村俊輔とともにプレーしたのは2シーズンのみであるが、セルティックではこのあと600試合以上に出場し、常にリーダーシップを発揮して戦った。
2021年に退団したあとはアバディーンに移籍し、1シーズンを戦ったあとに現役引退。今季はイングランド3部のフリートウッド・タウンで監督に就任している。
MF:イバン・デ・ラ・ペーニャ
中村俊輔と同僚だったクラブ:エスパニョール
同僚だったシーズン:2009-10
国籍:スペイン
現在:サッカー代理人
90年代後半から2000年代にかけて世界最高クラスのキラーパサーとして知られたスキンヘッドの伝説トップ下。バルセロナでロナウドと素晴らしいパートナーシップを結んだものの、その後スタイルが合わないファン・ハール監督の就任で退団。その後セリエAでの数年を経て、2002年に加入したエスパニョールで大復活を遂げていた。
ただ中村俊輔と同僚だったこの頃はすでに怪我が慢性的になっており、出場すらままならない状態でもあった。現在はサッカー代理人として活動しており、バルセロナのガビらを担当している。
MF:カルロス・パレデス
中村俊輔と同僚だったクラブ:レッジーナ
同僚だったシーズン:2002~2005
国籍:パラグアイ
現在:タクアリ監督(パラグアイ1部)
レッジーナ時代の中村俊輔と常にプレーしていたパラグアイ代表MFカルロス・ヒメネス。FCポルトから同じく2002年に加入し、激しいプレーとリーダーシップで中盤をガッチリと固めた。2005-06シーズンのキエーヴォ戦で見せたバックドロップも話題に。
パラグアイ代表でも10年にわたって活躍し、ワールドカップに3回出場。2015年に引退後もパラグアイ代表のアシスタントコーチで指導者デビューし、それから様々なチームを率いている。
FW:マルコ・ボリエッロ
中村俊輔と同僚だったクラブ:レッジーナ
同僚だったシーズン:2004-05
国籍:イタリア
のちにジェノアやミラン、ローマでエースストライカーとなるマルコ・ボリエッロ。当時はミランからのローンでレッジーナに加入しており、シーズンでわずか2ゴールしか決められなかった。とはいえ、当時のエースであったボナッツォーリが8ゴールだったので、決して壊滅的な数字ではないが…。
2018-19シーズンにスペインの4部を戦っていたイビサに加入したものの、半年で退団。その後自身のSNSで引退を発表している。
FW:ヨルギオス・サマラス
中村俊輔と同僚だったクラブ:セルティック
同僚だったシーズン:2008~2009
国籍:ギリシャ
現在:引退
長髪と髭、そして大柄な体格にゆったりとした動き。神々しさを感じさせるギリシャ出身のストライカーだった。マンチェスター・シティからセルティックへと加入し、2008-09シーズンには15ゴールを決める活躍を見せた。
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フェネホール・オフ・ヘッセリンクやクリス・サットン、ジョン・ハートマンな、ラウール・タムード、ボナッツォーリなど記憶に残る同僚ストライカーはたくさんいるが、サマラスほどのインパクトがあった選手はいなかった…はず。