投票率最低38.02% 低下止まらず初の3割台 県議選

県議選投票率の推移

 県選挙管理委員会によると、県議選の投票者総数は52万4526人(男性26万1567人、女性26万2959人)、投票率は38.02%(男性38.15%、女性37.90%)。前回2019年の40.44%を2.42ポイント下回り、過去最低を更新した。30%台に落ち込むのは初めて。

 投票率は1975年以降、13回連続で下がっている。今回は立候補者数が67人と、過去最少だった19年より3人増え、無投票選挙区は2選挙区減った。新型コロナウイルスの感染対策も緩和傾向で、各候補者は精力的に選挙活動を展開したが、投票率低下に歯止めがかからなかった。

 期日前投票(1~8日の8日間)を行った有権者は16万9567人と、前回比で約1.46倍となった。前回選挙が行われた8選挙区で比べても約1.17倍と増加したが、全体の投票率向上にはつながっていない。

 選挙戦となった12選挙区別では、那須烏山市・那珂川町選挙区の52.03%が最高で、唯一5割を超えた。12年ぶりの選挙戦で、定数1に対して現職と新人が激しい一騎打ちを繰り広げた。最低は下野市選挙区の32.59%で、半数以上の7選挙区で40%を下回った。

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