4月9日、プレミアリーグ第30節リヴァプール対アーセナルの試合がアンフィールドで行われた。
アンフィールドはアーセナルにとっては6連敗を喫している“鬼門”だが、この日は開始早々にガブリエウ・マルティネッリがドリブルを仕掛け、こぼれ球をグラニト・ジャカが狙うなど果敢な攻めを見せる。
そして8分にはブカヨ・サカがボールを運んでマルティン・ウーデゴールへ。リターンパスがフィルジル・ファン・ダイクに当たると、こぼれ球を拾ったマルティネッリが相手に寄せられながらも右足で流し込み、アーセナルが先制に成功する。
その後もアーセナルがハイプレスとピッチを広く使った攻撃でゲームをコントロール。リヴァプールはカウンターに活路を見出し、20分にはアンドリュー・ロバートソンが左サイドに抜け出し左足でシュートを放ったが、ゴール右へと逸れる。
すると28分、最終ラインの背後に抜け出してジャカのフィードを受けたマルティネッリがクロスを上げ、ガブリエウ・ジェズスがヘディングシュートを決めてアーセナルが追加点を奪う。
ここから球際の攻防が激しさを増し、ファウルで試合が止まる場面が増えるなかで迎えた42分、カーティス・ジョーンズのヒールパスを受けたデョオゴ・ジョタが折り返し、中央でジョーダン・ヘンダーソンがコースを変えたところをサラーが押し込み、リヴァプールが1点を返して前半を折り返す。
後半の立ち上がりもアーセナルがハイプレスからの連続攻撃で相手ゴールに迫ったが、徐々にリヴァプールのペースに移行。51分にはCKからペナルティーエリア内で混戦になり、ジョタがロブ・ホールディングに倒されてリヴァプールにPKが与えられる。しかし、サラーが左隅を狙ったキックはポストの外側を通り、まさかの失敗で同点ならず。
リヴァプールは60分にダルウィン・ヌニェスとケガから復帰したチアゴ・アルカンタラを、78分にはロベルト・フィルミーノを投入して攻勢を強める。これを受けてアーセナルのミケル・アルテタ監督はレアンドロ・トロサールとヤクブ・キヴィオルを入れ、5バックにして逃げ切りを図る。
しかし87分、トレント・アレクサンダー・アーノルドがドリブルで深い位置まで切り込みクロスを上げ、フィルミーノが頭で流し込んでリヴァプールが同点に追いつく。
リヴァプールはその後も攻め続けたが、前半から好セーブを連発していたアーセナルの守護神アーロン・ラムズデールが立ちはだかる。アディショナルタイムにはスーパーセーブを連発してゴールを死守し、2-2でタイムアップを迎えた。
アーセナルはまたも“鬼門”を攻略できず、勝ち点73で2位マンチェスター・シティとのポイント差は6に。リヴァプールは勝ち点44とした。
次節、リヴァプールはアウェイでリーズと、アーセナルはアウェイでウェストハムと対戦する。
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