長崎市民の森、遊歩道で植樹祭 シカの食害に強いツクシシャクナゲ57本植える

ツクシシャクナゲの苗木を丁寧に植える参加者=長崎市民の森

 長崎市民の森(同市茂木町)内にある烏帽子岩近くの遊歩道「さえずりの小径(こみち)」で8日、ツツジ科のツクシシャクナゲの植樹祭があり、家族連れなど約90人が苗木57本を植えた。
 植樹は、同森を中心に活動する森林環境ボランティア団体「ながさき楽しみの森づくり会」が、昨年に続き実施した。同団体が荒廃していた約500メートルの遊歩道を2019年から3年かけて再整備。昨年4月に開いた完成式で、市民らがシカの食害に強いツクシシャクナゲを植樹した。
 開会式では、蓑田清隆代表が「(遊歩道が)きれいな花が楽しめる、市民の森の新名所になれば」とあいさつ。昨年植えられた苗木からピンクの花が咲き始めている中、参加者はつぼみがついた苗木を斜面や遊歩道沿いに丁寧に植え、名前やメッセージを書いた木札を添えた。
 参加者は植樹後、同森内の竹林でタケノコ掘りも楽しんだ。もとお保育園の土肥楓くん(3)は「タケノコを掘るのも楽しみ」と話した。

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