ケプカが訴えるLIVの競争力とPGAツアーとの関係「“恨みっこなし”があるべき姿」

逆転負けしたケプカ(中央)は勝者をたたえた(Christian Petersen/Getty Images)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 最終日(9日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)

第3ラウンドまで首位を走りながら逆転負けを喫したブルックス・ケプカは「“超”がつくほど残念」と悔しがりつつ、優勝したジョン・ラーム(スペイン)を称賛した。「きょうのジョンのプレーは、かなり印象的だった。ベストなプレーをされたら、倒すのは難しい」。後半13番(パー5)で最初のバーディを奪うまでに4つのボギーが先行。2打のリードを守れなかった。

同じ通算8アンダー2位にはフィル・ミケルソンが並び、パトリック・リードも7アンダー4位でフィニッシュ。今季メジャー初戦のトップ5に「LIVゴルフ」でプレーする3人が食い込んだ。

「健康でさえあれば、自分は勝負できると思っている。フィルがいいプレーをすれば、競えることは分かっている。P.リードも同じだ」。予選カットのない3日間54ホール大会のフォーマット、2シーズン目の今季も年間14試合と多くない試合数、コースセッティングの難度…。かねてあった「LIVゴルフ」でプレーする選手の“競争力”を疑問視する声について、ケプカは「僕らに対する『もう戦えない』『洗脳されている』といった見方はメディアの創作だ」と切り捨てる。

その上でPGAツアーとの分断をあおるような流れにも疑問を呈する。「今週、ファンのみんなも見たはずだ。恨みっこなし、それがあるべき姿さ」。所属するツアーにとらわれずに競い合う関係こそが健全だと訴えた。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)

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