河井事件「被買収」起訴議員 当選4人の対応さまざま 裁判で有罪確定なら失職も 統一地方選挙 広島県議選・広島市議選

9日、行われた広島県議会議員選挙と広島市議会議員選挙。河井夫妻の大規模買収事件を巡り、「被買収」として在宅起訴された現職5人が選挙で有権者の審判を受け、4人が当選しました。

県議選・安佐北区で4回目の当選を果たしたのは、渡辺典子 さんです。この事件では、被買収側の議員の多くが取材に対する回答や裁判での証言を変えてきた中、渡辺さんは、当初からはっきりと買収を否定し、先月から始まった裁判でも「無罪」を主張しています。

一部の報道が選挙妨害だったと主張し、9日は事務所内での取材に対応しませんでした。

県議選(安佐北区)で当選 渡辺典子 さん
「こんなにも世間で厳しく注目を集めているなかで、本当に暖かい声援をいただいた。地域のために、広島県のために尽くしてまいりたい」

当選から一夜明け、当選証書を受け取った渡辺さん。報道陣から選挙戦では主張は伝わったか問われると―

渡辺典子 さん
「主張が伝わったかどうかは、まだ分かりませんけれが、これからしっかり自分の姿勢を見てもらって、みなさんに恩返しできるように精いっぱいやるだけです」

在宅起訴された4人の現職が立候補した広島市議会議員選挙では、3人が当選しました。

安芸区の 三宅正明 さんは、当選が決まった後、報道陣の取材に応じました。

広島市議選(安芸区)で当選 三宅正明 さん
「たいへん厳しい選挙だと思っていた。その中で当選させていただいた。今までも全力で取り組んできたが、これからも取り組んでいきたい」

このほか、当選した中区の 木山徳和 さん、安佐南区の 石橋竜史 さんは、RCCの取材を受けませんでした。

定数6の安佐北区では、伊藤昭善 さんが、12人中10位で落選しました。

在宅起訴されたまま今回、当選した4人。このあと続く裁判で、もし有罪が確定すれば、失職することになります。

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