ペップ vs トゥヘルの因縁対決が実現|チャンピオンズリーグ

準々決勝1stレグ 展望

4月11日、UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグのベンフィカ vs インテル戦、マンチェスター・シティ vs バイエルン戦が行われる。

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ベンフィカはラウンド16でクラブ・ブルッヘ(ベルギー)と対戦し、2戦合計7ゴールを奪って準々決勝に駒を進めた。ここまで右サイドMFのジョアン・マリオが6ゴール、トップ下のラファ・シウヴァが5ゴールを記録し、最前線のゴンサロ・ラモスもクラブ・ブルッヘ戦の2ndレグで2ゴールを決めるなど、チームの武器は攻撃力。最終ラインから丁寧にボールをつなぎ、アタッキングサードでは華麗なパス回しで相手を揺さぶりながらゴールに迫るスタイルは異彩を放っている。

一方のインテルはラウンド16でポルト(ポルトガル)と対戦し、1stレグでロメル・ルカクが挙げた1点を、守護神アンドレ・オナナを中心に守り抜いて勝ち上がってきた。ベスト8進出は2010-11シーズン以来、実に12年ぶりのことだ。2009-10シーズンには大会を制しており、当然ながら覇権奪還を目指したいところだが、直近で公式戦6試合連続未勝利、その間の得点数がわずかに3(うち2点はルカクのPK)と厳しい状況に陥っている。

この両者の対戦はベンフィカが攻め、インテルが守るという明確な構図になるはず。ベンフィカとしては2ndレグに向けて1つでも多くのゴールを奪いたいところであり、逆にインテルは守備を固めつつ少ないチャンスをモノにしたい。


■マンチェスター・シティ vs バイエルン

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マンチェスター・Cはグループステージを無敗で首位通過すると、ライプツィヒと対戦したラウンド16ではアウェイでの1stレグこそ1-1の引き分けだったが、2ndレグは7-0と大勝した。この試合で5ゴールを決めたアーリング・ハーランドは通算でも10ゴールで得点ランキングのトップに立っており、スピーディーなボール回しからいかにエースのフィニッシュにつなげるかがカギとなる。また、ジョゼップ・グアルディオラ監督にとって対戦相手のバイエルンは古巣であり、3月下旬に就任したトーマス・トゥヘル監督は2020-21シーズンのCL決勝(当時の相手はチェルシー)で敗れた因縁の相手だ。

バイエルンはトゥヘル就任後、初めてのCLを戦うことになる。前任者のユリアン・ナーゲルスマンは一部の選手との間で確執が伝えられていたが、指揮官の交代でその不安は払しょくされた。DFBポカールこそフライブルクに敗れ、ブンデスリーガ、CLとの3冠の夢は潰えたが、リーグ戦ではトゥヘル監督就任後、2連勝とチーム状態は悪くない。

優勝6度、7年連続でベスト8進出と勝ち方を知るバイエルンに、初優勝を目指すマンチェスター・Cがどのように挑むのかに注目だ。

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