茂木中1年のクラリネット奏者羽石さん 日本ジュニア管打楽器コンクールで金賞

表彰状とトロフィーを手にした羽石さん(左)と、祝い金を手渡した古口町長

 【茂木】茂木小吹奏楽部でクラリネット奏者として活躍した羽石伊吹(はねいしいぶき)さん(12)=茂木中1年=が、3月に都内で開催された「第25回日本ジュニア管打楽器コンクール」(日本音楽教育文化振興会主催)で最高賞の金賞に輝いた。このほど、町役場に古口達也(こぐちたつや)町長らを両親と訪ね、受賞を報告した。

 同コンクールは小、中、高校生世代の国内最高峰の大会とされる。羽石さんはソロ部門クラリネットの部小学生コースに出場し、CD審査の予選考会を経て3人で競った本選考会に進み、7分余りの難曲「序奏とロンド」(ヴィドール作曲)を見事に吹ききって栄冠に輝いた。

 古口町長は表彰状とトロフィーを披露した羽石さんの快挙をたたえ「びっくりしました。今後もますます精進して腕を磨いてください」と激励、祝い金を手渡した。関栄二(せきえいじ)教育長と小崎正浩(おざきまさひろ)副町長も「私たちにも大きな喜び」「一層感性を磨いて」と言葉をかけた。

 羽石さんは半年の練習を経て大会に臨んだ。「大きな全国大会は初めてで緊張したが、最初に音を出したときすごくよく響いて『ああ来て良かった』と思った」と冷静に振り返った。

 羽石さんはクラリネットを演奏する母親の町職員純代(すみよ)さん(47)の影響で小学3年からクラリネットを始め、現在は1日数時間の自宅練習に加え、プロの演奏家から週1回指導を受けている。

 純代さんによると、同大会のソロ部門クラリネットの部小学生コースの金賞受賞は県内初という。

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