「孫のゲーム代25万円」不審に思い通報 「詐欺防止を日々考えていた」コンビニ店員がお手柄

感謝状を受け取る岩下さん(草津市野村3丁目・草津署)

 滋賀県警草津署は、特殊詐欺の一種「サポート詐欺」の被害を防いだとして、草津市のセブン―イレブン草津平井町店の店員岩下朗人さん(50)に感謝状を贈った。

 サポート詐欺はパソコンがウイルス感染したという虚偽の警告を表示させ、対策名目で金品をだまし取る手口。同署によると、3月12日、男性(67)が電子マネー25万円分を購入しようと来店し、岩下さんが声をかけると「孫のゲーム代」との趣旨の説明を受けたため不審に思い、通報した。同署の調べでサポート詐欺と呼ばれる手口だったことが判明。男性はパソコン画面に警告とともに表示された番号に電話し、マイクロソフトを名乗る男からパソコン復旧やセキュリティー対策名目で電子マネー24万円分の購入を求められていた、という。

 4日に草津署で西村芳信署長から感謝状を受け取った岩下さんは「自分ならどうやって特殊詐欺被害を防ぐか日々考えていた。高額被害をうまく止められてよかった」と話した。同店は以前にも架空請求詐欺被害を防いだことがあるという。

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