いわゆる「袴田事件」の再審=裁判のやり直しに向けた三者協議が4月10日開かれ、検察が方向性を示すのに3か月待ってほしいとの考えを示したことが分かりました。
(袴田弁護団 小川秀世弁護士)
「検察が方針を決めるのに3か月ほしいと。7月10日まではという話で全く予想外。憤りを感じている」
10日午後4時から開かれた三者協議には、弁護団のほか、袴田巖さんの姉・ひで子さんも参加し、今後の流れなどについて話し合われました。今回、一番の焦点は検察が再審の場で改めて袴田さんの有罪を立証するかどうか、という点でしたが、弁護団によりますと検察は方針を決めるのに3か月待ってほしいと要望したということです。
検察が再審で有罪を立証しようとした場合、裁判は長引くことが予想されるため、一刻も早く袴田さんの無罪を勝ち取りたい弁護団側は検察に有罪の立証をしないよう求めています。