「いいね!」教諭が発信、津久見高の魅力 趣味のカメラで輝く生徒紹介【大分県】

津久見高の魅力を写真や記事で伝える堤憲治教諭=津久見市の津久見高
校舎の渡り廊下にずらりと張られた生徒の写真

 【津久見】津久見高の堤憲治教諭(55)=大分市宗方台北=は、カメラの趣味を生かして校内のイベントや部活動の様子を撮り、交流サイト(SNS)で発信している。以前の勤務校では学校の情報を掲載したフェイスブック(FB)の「いいね!」の数が全国1位になったことがあり、2021、22年には民間会社からの依頼で全国各地の教員に撮影の仕方や記事の書き方を伝える講師も務めた。

 きっかけは09年の大分工業高勤務時、担任で受け持った仙台市出身の生徒の部活動や学校生活の姿を撮影してCD―Rにまとめ、生徒の家族に送ったことだった。

 13年に同校のFBを開設。頻繁に投稿を続けると、15年に「いいね!」の数が3千を超えた。ランキングサイトで、小中学校を併設する学校を除いた高校単独では全国一になった。

 堤教諭の発信力を見込んだ、教材販売や教職員研修を手がける東京の会社から依頼を受け、県教委の許可を得て学校広報講座を担当。オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、北海道や福岡県など13校の教員に写真の撮り方などをアドバイスした。

 津久見高のFBは部活動の公式戦、クラスマッチ、修学旅行、授業の様子、校内に咲く花などさまざまな情報を載せ、学校の魅力を紹介する。

 校舎2階の渡り廊下には生徒の写真を数多く張り出している。堤教諭は「遠く離れた卒業生や進路を考えている中学生、地域の人たちに、写真や記事を通して生徒の輝きを届けたい」と話している。

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