長崎県対馬市美津島町の市立今里小(小柳暁校長、10人)で10日、入学式があり、唯一の新入生、服部瑠偉君(6)を、教員や在校生らが「分からないことがあったらなんでも聞いてね」と温かく出迎えた。
同校は1970年代後半ごろは100人ほどの児童が通っていたが、近年は過疎化などで減少している。ここ数年は新入生2人の入学式が続いていた。
服部君は担任教諭と一緒に体育館に入場。小柳校長は「くじけそうになったら『やればできる』の呪文を唱えて頑張って」とエールを送った。
在校生は「これから笑顔いっぱいの今里小になるようみんなで頑張ろう」と述べ、全員で「一年生になったら」を歌って歓迎。服部君は「おにいさん、おねえさん、ありがとうございます。これからよろしくお願いします」とお礼のことばを述べた。
県内の多くの小学校では11日に入学式がある。