4選の松井・広島市長が初登庁 平和とまちづくり前進に決意 「『世界に誇れるまちづくり』に果敢に挑戦」

9日の広島市長選挙で4回目の当選を果たした 松井一実 市長が、選挙後、初めて広島市役所に登庁しました。

松井市長は、初登庁に先立って、原爆慰霊碑に献花しました。集まった平和行政に関わる幹部たちに、核兵器のない世界を目指す平和首長会議の加盟都市を増やして「平和文化」を浸透させる仕組みを4年間で作りたいと話しました。

広島市 松井一実 市長
「世界に向けては平和首長会議のメンバー1万都市を目指して、多くの市民社会を巻き込む」

広島市役所に到着した松井市長は、大勢の職員に拍手で迎えられました。このあと、4期目の就任会見に臨みました。

松井市長
「活力にあふれ、にぎわいのあるまち。ワークライフバランスのまち、平和への思いを共有するまちの3つの領域に沿った取り組みを実現すべく、全力を尽くしたいと考えている」

松井市長は、中四国地方の中枢拠点にふさわしい「都心の大改造」を着実に進めるとともに、商工センターなどの都心周辺部の大改造にも取り組むと言及。また、中山間地・島しょ部の活性化なども進めると述べました。

このほか、平和行政については「迎える平和」として世界の為政者の広島訪問を働きかけ、来月のG7サミットで首脳に被爆の実相に触れてもらうよう準備したいと語りました。

松井市長
「持続的に発展する国際平和文化都市の完成を目指して『世界に誇れるまちづくり』に果敢に挑戦していきたいと考えている」

一方、5期目を目指す考えについては、「まちづくりを深化させるための取り組みに、今後4年間で全力で取り組んでいくということに尽きる」と話しました。

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