あす12日（水）以降、日本列島には広く黄砂が飛来する見込みです。きょう午前、気象庁は「黄砂に関する全般気象情報」を発表。北日本から西日本の広い範囲で黄砂が予想されると注意喚起を行っています。そして今回は日本で観測される黄砂としてはやや濃いレベルとなるおそれがあるため、見通し悪化や健康被害に注意が必要です。
きのう（10日）からきょう（11日）にかけての衛星画像をみると、中国大陸では、黄砂によって茶色くなったエリアが現れています。
中国大陸付近をアップにして見てみると、広範囲で大量の砂が巻き上げられていることが確認できます。この黄砂は東へと流され、あす以降、日本列島に広く達する見込みです。
きょう夕方までに地上で観測された黄砂の様子を見ると、華北や中国東北地区では見通しが2km未満の非常に濃い黄砂を観測。また、山東半島や朝鮮半島北部でも見通しが5km未満の濃い黄砂が観測されています。そして、あす12日（水）以降に日本列島付近へと流れ込んでくる予想です。
あす12日（水）から13日（木）にかけての黄砂予想では、前線を伴う低気圧が通過して一時的に雨が降ったあと、この黄砂が北海道から九州にかけての広い範囲に流れ込んでくる予想です。
気象庁の予想では、北日本から東日本の広い範囲で、黄砂によって視程（水平方向の見通し）が10km未満となり、所によっては5km未満となると予想されています。日本で観測される黄砂としてはやや濃いレベルです。
屋外では黄砂が付着するなどの影響が出るほか、視程が5kmを下回ると、飛行機の離着陸などの交通に障害が発生するおそれがあります。
低気圧が通過した後に晴れ間が戻ってくる地域も多いですが、洗濯物などの屋外干しには注意が必要です。また、アレルギー体質や呼吸器系の疾患がある方は十分ご注意ください。
