サミット警戒中の警察官は川に何かが落ちた音を聞き逃さず… おぼれそうな女性を救助 警視庁「特別派遣部隊員」の4人

G7広島サミットまで、残り40日を切りました。広島市中心部の警戒態勢もさらに強化される見通しです。

広島サミットまで40日を切り、JR広島駅前など広島市中心部には警察官の姿が目立つようになりました。

坂本可織 記者
「広島県庁前ですが、県外ナンバーの警察車両が停められています。そして、こちらの通りにも警戒にあたる県外の警察官の姿が見られます」

街の人たち
「空港とかにも(警察官が)いました。何だろうとは思いましたけど。すごくありがたいと思います。安倍元総理(の銃撃事件)のこともあったし、いろんな人が来るし」

「安全性っていうのは、日本で大事なことだと思っているので、無事に終わってほしい、何事もなく」

県内では、先月からサミット本番に向け、全国の警察からの応援部隊「特別派遣部隊」が、犯罪を未然に防ごうと “すき間のない警備” を掲げて、不審者や不審物の警戒にあたっています。

警察庁 露木康浩 長官(4月4日)
「今一度、さらに意識の統一を図り、すき間のない警備態勢を構築していく必要がある」

街中の警備はすでに24時間体制です。

県警は、サミットの警備のために派遣された警視庁の「特別派遣部隊員」4人に感謝状を贈りました。

先月24日の午前3時ごろ、警備活動をしていた隊員が、川に何かが落ちたような音を聞きました。部隊で協力し捜索したところ、おぼれそうになっていた女性を発見しました。

坂本可織 記者
「サミットの警戒にあたっていた警察官は、元安橋の約50メートル南のこのあたりで川に飛び込み、女性を救助したということです」

その後、救助された女性が冷えないように制服を着せて保護しました。女性にけがはありませんでした。

広島県警 長野吉克 警備部長
「G7広島サミットと県民市民の安全にかける広島県警察と全国警察の思いを先駆けとなって体現したものになります」

今後、特別派遣部隊の態勢は段階的に強化され、警備の対象も首脳などが宿泊する施設などにも拡大する予定です。

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