野良猫の避妊去勢手術貢献 どうぶつ基金に感謝状

 日南市は6日、野良猫などの避妊去勢手術を推進し、市内の生活環境改善に寄与したとして、公益財団法人「どうぶつ基金」(佐上邦久理事長、兵庫県)に感謝状を贈った。同基金の支援事業を活用した2020年12月~23年3月の無料手術は約3500匹分で、同市が県内最多となっている。
 同基金は「さくらねこ無料不妊手術事業」として、自治体やボランティアが行う無料手術を支援。同基金の協力病院で無料手術を行えるチケットを自治体の申請に応じて発行することで、過度な繁殖を防いでいる。ボランティアは、捕獲器などの購入を自己負担で行っているという。
 同日は市役所で贈呈式があり、高橋透市長が同基金の前実行委員で日南ねこ避妊去勢推進の会代表の前田まゆ子さんに感謝状を授与=写真。高橋市長は「行政ができることをしっかりやりつつ連携していきたい」とあいさつ。前田さんは「日南が人にも動物にも優しい町になれば」と話していた。

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