高梁市落合町福地の福地川で、ゲンジボタルの幼虫の上陸が始まった。淡い黄緑色の光跡を放射線技師横溝正行さん(64)=倉敷市=が撮影した。
幼虫がほのかな光を点滅させながら、1分間に数センチというペースで近くの山や田んぼに向かう。その神秘的な“行進”を6日夜、長時間露光で捉えた。
横溝さんは15年以上前からホタルを撮影していたが、2018年の西日本豪雨で自宅もカメラも失った。「それだけに撮影できる喜びはひとしお。今度は優雅に飛び回るシーンを撮りに来たい」と話していた。
5月下旬ごろから飛び始めるという。