比田勝さんぽのお供に 対馬「島おこし協働隊」橘田さん 観光客向けマップ作成

対馬市の島おこし協働隊、橘田さんが作成した「国境のまち対馬比田勝おさんぽマップ」

 長崎県対馬市の「島おこし協働隊」の橘田(たちばんだ)ゆかりさん(35)が、同市上対馬町比田勝地区の観光スポットなどをまとめた「国境のまち対馬比田勝おさんぽマップ」(A4判)を作成した。比田勝港の国内、国際ターミナルなどで観光客向けに無料配布する。
 橘田さんは協働隊に昨年8月に着任し、市上対馬振興部に所属。クルーズ客船で働いた経験などを生かし「北部対馬活性化プランナー」として観光情報の発信などを担っている。
 観光客にマップを手に散策を楽しんでもらおうと作成。同地区の地図に飲食店やホテル、海水浴場、温泉施設など計47スポットの位置を記した。地元の漫画家、福山沙知さん(39)にイラストを依頼し、親しみのあるデザインに仕上げた。
 比田勝港と韓国・釜山を高速船で結ぶ国際定期航路は2月下旬に約3年ぶりに再開した。今後も外国人観光客が増えることが予想されることから、橘田さんは英語と韓国語版のマップ作成も計画しているという。
 マップは今後、市内ホテルや対馬空港などでも配布する予定。橘田さんは「韓国人だけでなく、英語圏の人にも対馬の魅力を伝えたい。マップを手にゆっくりと町を歩き、比田勝観光を楽しんでほしい」と話している。

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