埼玉県教育局は11日、県立毛呂山特別支援学校のスクールバスで、下校時に小学部の児童1人を降ろし忘れるミスがあったと発表した。保護者からの連絡を受け、営業所へ向かう途中に乗務員が寝ている児童を発見した。児童の健康状態に問題はないという。
同局特別支援教育課によると、バスは10日午前11時40分ごろ、同校から児童生徒11人を乗せて出発。鶴ケ島市の最終バス停に予定より約30分早く到着し、該当の児童1人を除く児童生徒2人を保護者に引き渡した。入間市の事業所に戻る途中、乗務員が後ろから3列目の席で眠っている児童を発見。午後1時35分ごろ、バス停に引き返して保護者に児童を引き渡した。
同局は昨年10月、別の県立特別支援学校で登校時のスクールバスから生徒1人を降ろし忘れたミスを受け、安全確認マニュアルを各校に通知。全ての児童生徒を降車させたかを乗務員が車内点検し、乗降車時に人数と氏名を確認することなどが決められていたが、いずれも実施されていなかった。