プロジェクト1・AOが第2戦ポルティマオの布陣発表。デ・オリベイラ、ラモスが地元でWECデビューへ

 ポルトガル人ドライバーのミゲル・ラモスとギリエルメ・デ・オリベイラが、プロジェクト1・AOのラインアップに加わり、今週末4月14~16日にポルトガルで開催されるWEC世界耐久選手権第2戦『ポルティマオ6時間レース』に参戦することが明らかになった。

 マッテオ・カイローリとともに56号車ポルシェ911 RSR-19をシェアすることになったふたりのドライバーは、WECの地元ラウンドでシリーズデビューを果たす予定だ。

 ラモスとデ・オリベイラは、今週末アメリカ・カリフォルニア州のロングビーチで行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦するPJハイエットとグンナー・ジャネットの代役を務める。

 AOレーシングは北米シリーズでポルシェ911 GT3 Rを走らせており、ハイエットはフルタイムドライバーのひとりとして参戦中。また、ジャネットはチームのモータースポーツディレクターとして働いている。

 WEC第2戦ポルティマオでハイエットの代わりにプロジェクト1のブロンズドライバーを務めるラモスは、ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパのスプリントカップ・プロアマチャンピオンに2度輝き、2020年にはインターナショナルGTオープンのタイトルも獲得している有力ジェントルマンドライバーだ。

 一方、シルバードライバーとしてプロジェクト1・AOに参加するデ・オリベイラは昨シーズン、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦。インター・ユーロポール・コンペティションのドライバーとしてLMP3クラスを舞台に戦い、最終的にシリーズランキング2位となった。

 ジャネットは今年1月、Sportscar365の取材に対し、2023年のWECとウェザーテック選手権の日程の衝突をどのようにマネジメントするか、ハイエットとともに考えていると語った。

 7月にはWECのモンツァ6時間レースとカナディアン・タイヤ・モータースポーツ・パークで開催されるIMSAのイベントが同じ週末に行われ、ふたたび2大スポーツカーレースシリーズの日程が重複することになっている。

“T-Rexリバリー”でIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTDクラスに参戦している、AOレーシングの80号車ポルシェ911 GT3 R

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