「きびアプリ」で生活より快適に 吉備中央町が運用、利用呼びかけ

吉備中央町が運用を始めた「きびアプリ」の画面

 岡山県吉備中央町は、生活支援サービスの依頼や健康管理などができるスマートフォン向けポータルサイト「きびアプリ」の運用を始めた。現在は草刈りや掃除代行の依頼、健康管理といった内容だが、利用する町民のニーズに合わせて改良を加え、生活の利便性アップに役立てる。

 アプリを起動すると「暮らしなんでも相談」「健康づくり」「買い物」などの項目が表示され、「暮らしなんでも相談」では、草刈りや掃除など、日時や場所を指定して有償ボランティアを依頼できる。

 「健康づくり」では、スマホのカメラに顔を写すと交感神経や脈拍の状態が記録できる。「買い物」はオンラインショップで食料品や日用品などの注文が可能。

 アプリは、町や民間業者でつくる有限責任事業組合「吉備中央町インクルーシブスクエア」(同町豊野)が開発。国のデジタル田園都市国家構想推進交付金事業の一環で、高齢化をはじめ、医療機関や店舗不足といった課題解消を狙う。3月下旬に運用を始めた。

 山本雅則町長は「あらゆる世代にアプリを使ってもらい、町内での生活がより快適になれば」と話している。

 町はアプリの普及を図り、2024年度末までに町民の約3割に当たる3150人の登録を目指す。問い合わせやアプリ入手希望者は町インクルーシブスクエア(0866―54―9011)。

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