2024年からブリヂストンがスーパー耐久シリーズのオフィシャルタイヤサプライヤーに決定

 4月12日、スーパー耐久シリーズを運営するスーパー耐久機構(S.T.O)はプレスリリースを発行し、2024年からブリヂストンがシリーズの公式タイヤサプライヤーとなると発表した。契約はオプション2年を含む最大5年となる。

 発足から30年を超えるスーパー耐久は、いつの時代もアマチュアドライバーを主役に『モータースポーツの楽しさ』を伝えていくことを第一に掲げ、近年さまざまなレーシングカーが参加。さらにメーカーの開発車両が参加できるST-Qクラスが設けられるなど、モータースポーツの未来的な発展だけでなく、モータースポーツの現場からサステナブルな社会への貢献も目指しており、多くのエントラントやメーカーで賑わいをみせている。

 そんなシリーズのワンメイクタイヤが、2024年からブリヂストンに変更されることになった。シリーズは2011年からタイヤワンメイク制となり、2017年まではヨコハマ、その後はピレリがタイヤを供給。2021年からはハンコックが供給を担ってきた。

 スーパー耐久では限りある資源を大切に使い、環境に配慮しながらモータースポーツ社会の発展につなげていき、また日本の自動車産業、モータースポーツマーケットの発展に寄与していくことなどを理念に掲げてきた。

 モータースポーツでは多くのタイヤを消費するが、特に耐久レースではその課題は大きく、S.T.Oは2024年からのタイヤメーカー決定に向け、「エントラント(チーム)の負担低減」「環境対応」にも協力を依頼した。

 今回、ブリヂストンに決定したポイントとしては、スーパー耐久シリーズの継続的な開催と成長の支援策として「モータースポーツファン・モータースポーツ文化の醸成に貢献」すること、「エントラント(チーム)・パートナー企業との協業・共創による未来のモータースポーツの姿を実現」、「安全・安心・サステナブルなタイヤの安定供給によるシリーズへの貢献」の3つの活動を掲げている点がポイントとなったという。

 またアマチュアドライバーやチームに寄り添い、タイヤの使い方等のアドバイスを行い、常により良いタイヤサービスを提供していく点、材料・開発、生産、輸送、使用後のタイヤ処理等、バリューチェーンの上流から下流までサステナビリティの取り組みも積極的に推進している点、ST-Qクラスで最新環境技術を採用したタイヤをテスト投入していく点も評価された。

 スーパー耐久での日本メーカーのタイヤ供給は2017年までのヨコハマ以来となる。

2023スーパー耐久第1戦鈴鹿 グループ2決勝スタート

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