相模原市選管、市議死去に伴う繰り上げ当選手続き行わず 「知識として持ち合わせていなかった」と謝罪

相模原市役所

 相模原市選挙管理委員会は12日、市議会議員の死去に伴い必要な繰り上げ当選の手続きを行っていなかったと発表した。公職選挙法は、選挙後3カ月を超えてから議員の欠員が生じた場合は繰り上げ当選は行われないが、得票数が同数でくじ引きで当落を決めた場合は3カ月以上たっても繰り上げ当選を行うと定めている。市選管は「知識として持ち合わせていなかった。申し訳ない」と謝罪した。

 同市議会では今年3月28日、中央区選出の議員が死去し、欠員が生じた。一方、前回2019年の相模原市議選中央区選挙区では最後の1議席を巡って2人の候補者が得票数で並び、くじ引きを実施して当落が決まった。

 このとき落選し、次点となった新人で無所属=当時=の松浦千鶴子さん(49)は本来であれば、繰り上げ当選となるはずだった。しかし、市選管が手続きを行わなかったため、今回の選挙で立憲民主党の新人として再び中央区から出馬し、当選した。

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