主将奮闘記 中津南高校卓球部 黒川春香(3年) 【大分県】

全国高校選抜大会は団体戦としては初めての全国大会だったが、「気負うことなく持てる力を発揮できた」と振り返る。平日の練習は長くても2時間。体育館の2階や剣道場の空いたスペースを利用するなど練習環境が決して整っているとは言えないが、短時間で効果的な練習をこなし、全国の強豪校と互角に戦える自信を得た。目指すは今夏の全国高校総体(インターハイ)の団体、個人シングルス、同ダブルス3種目出場だ。

Q:3月の全国高校選抜大会を振り返ってください。

結果として予選リーグ2位で決勝トーナメント進出はできませんでしたが、自分たちの力を全て出し切り、思い切ったプレーができたと思います。全国の舞台は1年のときに個人ダブルスで出場したことはありますが、団体では初めてでした。仲間と試合ができる喜びがあり、楽しかったです。

Q:団体戦に出場できる最少人数でしたが、大変だったのでは?

けがや病気ができないので、その辺は気を付けていました。小学校の頃から一緒に練習してきたメンバーがほとんどなので、仲が良いし、いい雰囲気で大会に臨めました。全国の強豪校と、思っていた以上に戦えたのは収穫でした。課題は勝ち切るために、個々のレベルアップが必要だと感じました。

Q:練習環境は工夫や特別な取り組みがあるのですか?

効率よく練習ができるように自分たちでメニューを考えています。基本練習は集中して短時間でできるようにして、それぞれの課題に多く時間を割けるようにしています。

自分たちに必要な練習メニューを自分たちで考える

Q:代替わりした昨年の夏からキャプテンになったようですが、その経緯は?

代々、先輩が新チームのキャプテンを決めるのですが、正直、私がキャプテンになるとは思っていなかったので驚きました。小学生の頃にキャプテンを経験し、自分から率先して行動するようにはしていますが、メンバーはみんな自分で考えて行動できるので、私が何か指示するようなことはほとんどないです。我が強いのでケンカは多いけど、なんでも言い合える仲ということです。最後は笑って終わることができるので、チームワークはいいと思います。

Q:このチームのストロングポイントは?

プレースタイルがそれぞれ違うので、相手はやりにくいと思います。全国選抜が終わってから新しい技術を試す意欲が上がり、互いに高め合える関係性はチームの強みだと思います。

Q:3年生にとって最後の年となります。今後の目標は?

インターハイは団体、個人の全てに出場したいです。勉強との両立は大変ですが、県予選までの2カ月は精神面で崩れないように、気持ちを強く保ち、集大成を迎えられるようにしたいです。特に3年生は高校で競技を辞める人が多いので、最後の大会となります。3年生のプライドで勝つ!

全国高校総体が集大成の場となる 

(柚野真也)

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