レコード響く昭和レトロなカフェに…福井県大野市「はいから茶屋」リニューアル 建物は国指定の文化財

レコードジャケットやレコードプレーヤーが並ぶ「はいから茶屋」の店内。メニューも新しくなった=福井県大野市元町

 福井県大野市元町の平成大野屋洋館「はいから茶屋」が、昭和レトロなカフェにリニューアルした。メニューを軽食に特化させ、店内に展示されたレコードや持参したレコードを聴くことができる。観光客だけでなく地元の人にもふらっと立ち寄りやすいカフェを目指す。

 同店は市民と市が出資してできた第三セクター「平成大野屋」が運営するレストランで、観光客向けに地元産品を使った料理などを提供しようと1999年にオープン。イタリアンやカレー、しょうゆカツ丼などを提供してきたが、周辺に同様のメニューをそろえる店が増え、リニューアルを決めた。

⇒サウナやプール付きの貸別荘が東尋坊にオープン

 店内には、「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」や井上陽水のアルバム、映画「スター・ウォーズ」1作目のサウンドトラックなど、社員が持ち寄った1970~80年代のLP盤レコードのジャケット21枚が飾られている。レコードは店内で流して楽しむこともでき、持ち込みもできる。メニューは職員が考案した「カツ飯サンド」、チーズソースをかけて提供するパンケーキ、ハニートーストなどを提供する。今後、昭和30年代に公開された「帰郷」「座頭市」などの映画ポスターも飾る予定という。

 建物は国の登録有形文化財に指定されている1937年に建てられた木造建築で、平成大野屋の伊藤栄支配人は「観光客の休憩はもちろん、地元の人が雰囲気のある建物でレコードを聴きながらゆったりと楽しむ場として使ってもらいたい」と話している。午前9時~午後5時半。火曜定休。

© 株式会社福井新聞社