福井県産の米粉と梅使用「黄金のバターサンド」5月発売へ 和菓子の村中甘泉堂と同志社大学コラボ

福井県産コシヒカリの米粉などを使った「黄金のバターサンド」=3月24日、福井県福井市のハピリン

 福井県産米の消費拡大に向け、米粉を使った商品を開発する福井県のプロジェクト「ふくいローカルフードプロジェクト」による初の商品発表会が3月24日、福井市のハピリンで開かれた。県産の米粉や梅を原料にしたバターサンドで、和菓子製造販売の村中甘泉堂(本店福井市中央1丁目、村中洋祐社長)を中心に開発。北陸新幹線県内開業を見据え、5月の販売開始を目指す。

 同プロジェクトは2022年度立ち上げ、県内の農家や食品加工業者など40事業者が参加。商品名は「黄金のバターサンド」で、コシヒカリの米粉とおからで作ったサブレで、黒龍酒造(同県永平寺町)の梅酒づくりで使った「黄金の梅」の果肉やジャムを混ぜたバタークリームを挟んだ。

 商品づくりには、フードロスについて学ぶ同志社大学のゼミ生も参加。梅酒に使った梅の活用を提案した。

 村中社長は「お菓子にも米を使うため消費拡大は大切。さらに改良を加え、観光客に向けてしっかりと売り出していきたい」と話す。本店や県内土産店などで販売する予定。

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 村中社長は福井県に特化したクラウドファンディングサービス「ミラカナ」で黄金のバターサンドの販売促進費用を4月20日まで募っている。

 【ミラカナ】福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス。県内でプロジェクトを始める人の資金調達を応援するプラットフォームとして福井新聞社、福井銀行、福邦銀行が連携。CFのレディーフォー、応援購入サービスのマクアケいずれかを通じて支援・購入を募る。累計支援額は1億7千万円、プロジェクトの達成率は92%(数字は2023年3月末時点)。

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