東京で2年ぶりに黄砂観測 気温差や乾燥にも注意 週末は雨の地域多く

 北~西日本は、きのう(水)から黄砂が観測され、札幌では視程が5キロメートルとなった。また、けさは東京で、2年ぶりに黄砂が観測されている。午後も空がぼんやりと見えたり、黄砂が付着する可能性があるため注意が必要だ。また、空気の極端な乾燥や、一日の気温差にも注意が必要となる。

■あす(金)は下り坂

 きょう(木)は晴れている地域が多いが、黄砂の飛来で空が霞んでいる地域がある。黄砂の濃度は時間と共に下がる傾向だが、引き続き健康面への影響や、車体や洗濯物の汚れに気を配る必要がある。また、きょうは一日の気温差が大きく、北海道~九州まで空気がかなり乾くため、こういった目に見えにくい要因によるストレスにも関心を向けたい。

 あす14日(金)は西から天気が下り坂で、午後は九州から雨が降り出す見込み。夜遅くには、四国や中国地方にも雨の範囲が広がり、九州北部は雷を伴い激しく降る所がありそうだ。東日本や近畿は昼過ぎまで晴れ間があり、昼間は日本海側や内陸で、気温が25℃前後まで上がる見通し。

■週末は雨

15日(土)は東・北日本にかけて雨の範囲が広がり、西・東日本の太平洋側を中心に雨の量が多くなる見込み。全国的に風が強まる予想で、16日(日)は北日本を中心に荒れた天気となるおそれがある。西日本の太平洋側は晴れ間が戻るが、山陰や北陸は天気の回復が遅れ、すっきりしない空模様が続く見込み。来週前半も関東から西の太平洋側は晴れるが、北へ行くほと雲が出やすくなりそうだ。

(気象予報士・高橋和也)

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