北日本~西日本に黄砂飛来 気温差や強風にも注意を 週後半も天気変化早い

 前線に伴う雨雲の通過後、きょう午後は天気の回復する地域が多い。ただ、大陸からの黄砂により、北~西日本の広範囲で空が霞んで見え、夕陽の色が普段とは異なって見える可能性がある。あす13日(木)にかけては、屋外に停めてある車に砂が着いたり、見通しの悪化により交通障害が発生するおそれがあるため注意が必要だ。

黄砂 気温差 乾燥

 前線に伴う雨雲は東へ移動して、日本海側から晴れ間が戻ってきている。ただ、すでに九州北部や中国地方で黄砂を観測するなど、日差しがあっても空が霞んでいる地域がある。今後、黄砂の濃度が高くなる地域は、見通しが悪くなり交通障害が発生するおそれがる。また、黄砂による健康被害も指摘されているため、長時間の運動を避けたり、洗濯物の外干しを控えるなどの工夫が必要だ。なお、午後に雨が降る東日本の太平洋側でも、再び晴れてくる今夜以降は、黄砂が観測される可能性がある。

 きょうは、気温の変化にも注意したい。きのう、25℃以上の夏日が続出した日本海側は、雨の降り出しと共に気温が大幅に下がっている。まだ気温が高い東京など関東でも、夕方以降は気温が下がるので服装に注意が必要だ。北日本を中心に午後も風が強く、北海道は北部を中心に夕方まで暴風に警戒が・注意が必要となる。

 なお、あす13日(木)も午前中を中心に、黄砂の飛来が予想される。全国的に空気が乾くので、手肌の乾燥具合にも注意したい。

天気変わりやすく

 14日(金)は北・東日本は晴れるが、西から雨の範囲が広がる見込み。遅い時間には、九州など雨の強まる所がありそうだ。土曜日は雨の週末となる地域が多く、西・東日本の太平洋側は強雨に注意となる。日曜日は西日本を中心に晴れるが、低気圧に近い北日本や北陸は、くもりや雨で風が冷たくなりそうだ。

(気象予報士・高橋和也)

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