栃木県日光市で6月に開かれる先進7カ国(G7)男女共同参画・女性活躍担当相会合を前に、日光署などは13日、奥日光の中禅寺湖で運行する遊覧船内などで不審者・不審物対処訓練を実施した。
警察や行政、船を運営する東武興業など関係者約100人が参加した。訓練は会合の会場となる奥日光の高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン日光」に船の爆破予告メールが届き、船内に爆発物が放置されているとの想定で行われた。
メールを確認した同ホテルの従業員が110番すると、船が緊急寄港して乗客役が急いで避難。その後、船内にいた不審者役を日光署員が取り押さえ、機動隊員が不審物を慎重に回収した。
訓練後の講評で、屋代明広(やしろあきひろ)日光署長は「会合を万全の態勢で迎えるためにも、民間事業者や関係機関と連携して各種対策を推進していく」と話した。