マスク着用「個人判断」から1か月 「周りの目が…」外す人は少数 夏用に動きも

マスクの着用が「個人の判断」になってから4月13日で1か月です。1か月前には多くの人が様子見でマスクをしていましたが、脱マスクの動きは進んだのでしょうか?

静岡市葵区の繁華街にあるホルモン焼きが人気の居酒屋では、来店していたほとんどの人がマスクを外し、おいしいお酒を楽しんでいました。このスペースでは脱マスクがかなり進んでいるようです。

<客>

「やっぱ会わないとダメですね。リモートとか流行りましたけど、実際会っての空気感が良い」

「正直ぶっちゃけ、飲食店に来て外すのが普通なので、最初から着けてない」

店側も客の意識の変化を感じています。

<ホルモン焼き やまだ 昭和町店 鈴木義隆店長>

「(マスクは)していないですね。気にしている人も少ない。だいぶ意識が薄れている」

楽しい場ではマスクを外す。その一方で普段の生活では脱マスクが進んでいません。

<井手春希キャスター>

「午前8時の静岡市の街中です。通勤中の人たちを見ると、ほとんどの人がマスクを着けています」

SBSでは静岡市内の街中で通勤ラッシュ時間帯でマスクを外している人の割合を調べてみました。13日朝の通勤ラッシュの時間帯、マスクを外している人の割合は5.7%でした。まだまだ、マスクを外している人は少数です。

<マスクを着用した人>

「バスで来ているので、自分は外したいけど、皆さんがどう思うか、周りの人の目が気になるというか、嫌な方がいると申し訳ないなと思ってしている」

<マスクを外した人>

「駅から職場までを歩く時は、いらないかなと。解放された気分になるので、外ではしゃべらなければいいかな」

4月第2週、民間企業が社会人約750人に取ったアンケートでは、マスクを無条件で着用する人と状況に応じて使い分けているを合わせると93%に達しました。

着用をしている理由については、1位は習慣化している、3位にはまだほかの人が着用している、がランクインしました。

教育の現場では脱マスクの動きは進んだのでしょうか?静岡商業高校では2023年度の初めに保護者宛てでマスクの着用を求めない文書を配布しましたが、13日の授業の様子を見るとほとんどの生徒がマスクを着用していました。

<生徒>

「みんな外し出したら外したい」

Q.どうして?

「1人だけ外してたら外しずらい」

「逆に自分だけ外していると浮いてる感じが出ちゃうので外せない」

生徒は他の人の目が気になるお年ごろ。一方、学校は脱マスクを進めたい考えのようです。

<静岡商業高校 谷口昌弘副校長>

「4月7日に入学式を行ったが、子どもたちみんながマスクをしていて、こちらからきょうはマスクを外しましょうというお願いをしてマスクを外してもらった」

静岡市内のドラックストアでは「脱マスク」と反対の動きが出ています。

<杏林堂薬局 静岡山崎店 天野進一郎店長代行>

「気温も上がってきて冷感マスクの需要が高まっている」

Q.夏に向けて売れ始めている?

「冬の時期は動きにくかったけれど、夏の時期に向けて蒸れてしまうということで、かなりお客様がレジに持ってくることが多くなっている」

夏になってもマスクをすることに備える人が多く、マスクの需要はまだまだ継続しています。

5月にはゴールデンウィークがあり、人の動きが増える季節。「脱マスク」の動きが加速するのはどのタイミングになるのでしょうか?

マスクを外す条件として気になるのが新型コロナの感染状況です。静岡県内では13日、新たに179人の感染が発表されました。実は、前の週の同じ日に比べると5日連続で増加したことになります。12日は1か月ぶりに全国の新規感染者が1万人を超えました。マスクをめぐっては、外したい気持ちと感染の広がりの間で悩む人も増えそうです。

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