かっぱの爪

 ◎…都城市鷹尾3丁目の川窪一成さん(84)は、祖父の徳蔵さん(故人)から伝わる「かっぱの爪」を保管=写真。長さ5センチほどで鹿児島県の郷土史に入手のいきさつが書いてある。
 ◎…それによると、畑仕事を終え徳蔵さんが小川で馬を洗っていると突然いななき疾走。その後、馬は家に戻っていたが、手綱を見ると、爪が引っ掛かった子どもくらいのかっぱが。
 ◎…結局、かっぱは死に、徳蔵さんは爪を切り取って墓を建て葬ったという。「今も大事に木箱に入れて取っている」と川窪さん。祖父の思い出の品を時折手に取りしんみり。

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