岡山市出身で日本映画草創期の大スター尾上松之助(1875~1926年)の遺品保存会(京都市)は16日から約1週間、松之助出演の無声映画3作品などを「ユーチューブ」で配信する。
1925年封切りの「落花の舞」のうち旧内務省が残酷と判断し検閲でカットした未公開部分(約5分)や21年公開の「豪傑児雷也」(約20分)、松之助最晩年の「忠臣蔵」(26年公開、約70分)を公開。いずれも同保存会が3月に京都市で開いた「京の活動写真 下鴨映画祭」のアーカイブ映像で、活動弁士による臨場感あふれるせりふ回し、和・洋楽器の合奏といった演出が加わっている。
同映画祭で特別上映された林長二郎(長谷川一夫、08~84年)出演の「鳥辺山心中」(28年公開、約40分)も収録されている。
16日正午から23日午後11時まで下鴨映画祭公式ホームページで配信する。問い合わせはメールで同映画祭運営委員会(shimogamoeigasai@yahoo.co.jp)。