春風に揺れる「瓊花」 鑑真大和上ゆかりのめずらしい花が開花 下野

咲き始めた「瓊花」

 【下野】薬師寺の下野薬師寺(旧安国寺)で、鑑真大和上(がんじんだいわじょう)ゆかりのガクアジサイに似ためずらしい花「瓊花(けいか)」が咲き始めている。

 瓊花は随や唐の時代に皇帝が好んだ花として知られ、スイカズラ科の半常緑低木。香りも良く、鑑真も大切にしていたとされる。中国の揚州市から唐招提寺(奈良市)に贈られた木の苗木を、鑑真とゆかりのある下野薬師寺が4年前に寄贈を受け、今年初めて花が咲いた。

 境内では、瓊花のかれんな花びらが春風に揺れている。谷萩昌道(やはぎしょうどう)住職(73)は「瓊花は唐招提寺や皇居、東大寺、鑑真記念館でしか見られない貴重な花。ぜひ見ていただければ」と話している。

 (問)同寺0285.48.0180。

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