コロナワクチン 高齢者ら5月開始 岡山県23年度体制 全年代は9月

23年度のコロナワクチン接種体制を決めた協議会

 岡山県は14日、2023年度の新型コロナウイルスワクチンの接種体制を決めた。高齢者らは5月8日から、全年代は9月から、それぞれ打てるようにする。高齢者らは年内に2回できる。県内どの接種施設でも無償で受けられる体制を継続する。

 国の方針を踏まえた対応で、全27市町村が参加して県庁で開いた接種体制確保協議会で決定した。

 5月8日からの接種対象は、65歳以上の人や、5歳以上で基礎疾患があるなど重症化リスクが高い人のほか、医療・介護従事者。インターネットによる予約受け付けも併せて始める。米ファイザーやモデルナのオミクロン株用ワクチン、米ノババックスの従来型対応ワクチンを使い、8月まで行う。

 9月からの対象者は初回接種を済ませ、最後に打ってから一定期間が過ぎた5歳以上。使用ワクチンは未定。

 生後6カ月~4歳の乳幼児の初回接種はこれまで通り続ける。

 接種券は各市町村が対象者に発送する。昨秋から始まった接種を受けてない場合は既に送付されている未使用の券を使うこととし、新たには送らない。

 協議会では、個別接種を強化しつつ必要に応じて集団接種を行う方針も申し合わせた。

 森隆之・県新型コロナウイルス感染症対策監は「ワクチン効果は時間とともに減衰する。感染時の重症化を防ぐためにも市町村と連携し、円滑な接種を進めたい」と話した。

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