自転車ヘルメット努力義務化から2週間 広島市内で徹底調査

自転車に乗る際のヘルメット着用が努力義務化され2週間が経過しました。広島市内の現状を調査してきました。

交通量の多い広島市中区の交差点では・・・

記者「ヘルメットの着用、努力義務化が始まって2週間ですが、皆さんまだヘルメットは付けていない様子です。小さい子を乗せた女性ですが、お母さんはヘルメットを着けていません」

この交差点で記者が約30分間調査したところ200台の自転車が通過し、そのうちヘルメットを着用していたのは、わずか8人でした。

着用(60代)「最初からずっと、前から前からずっと(着けている)。カッコいいしね、やっぱりこけたときは頭を打つからね」

非着用(50代)「仕事前とか髪がぺっちゃんこになるなっていう、これから暑くなるので、嫌だなっていうのはあります」

非着用(20代)「(努力義務化を)知らなかったです。(付けていない理由は)やっぱ買うのが面倒くさい」

自転車のヘルメット着用は法律で定めされています。道路交通法の改正後は、年齢にかかわらず、自転車を運転する人全員がヘルメットを着用する努力義務が課されます。

警察によりますと、2018年から5年間で自転車乗車中に亡くなった人のうち、約6割が頭部に致命傷を負っています。

また自転車事故でヘルメットを着けていない場合の致死率は、着用時の約2.1倍です。

さらに法律の専門家は、もし事故が起きた場合、過失割合に変化が起きる可能性も指摘しています。

兒玉浩生弁護士「ヘルメットを着けていないことが道路交通法上の努力義務に違反しているということにもなりますし、被っていなかった方に対して賠償金がどれだけ支払われるかという割合に影響してくることがあります。努力義務になったというのは大きなメッセージなので、なるべく多くの方がヘルメットを着用して身を守るということをされた方がいい」

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