待望の2023年スーパーGT開幕。編集スタッフが第1戦岡山GT500ウイナー&ポールポジションを本気予想

 2023年シーズンのスーパーGT開幕戦岡山の予選PPとウイナーを、オートスポーツweb編集スタッフがズバリ予想。カーボンニュートラル・フューエル(CNF)初導入、そしてホンダNSX-GTラストイヤーとなる今年。開幕戦は予選・決勝も雨? そんな時こそ長年の経験と勘が役に立つ(はず)。個人的な希望を極力排しつつ(たぶん)、走る前からガチで当てに行きます!

●カワノ(GT現場経験4年目。自宅から最寄りのサーキットは岡山)のウイナー予想◎本命:#19 WedsSport ADVAN GR Supra〇対抗:#23 MOTUL AUTECH Z△大穴:#100 STANLEY NSX-GTPP予想:#19 WedsSport ADVAN GR Supra

 過去2年、ポールシッターは2022年が14号車ENEOS X PRIME GR Supra(Q2担当:大嶋和也)2021年が37号車Keeper TOM’S GR Supra(Q2担当:阪口晴南)といずれもトヨタGRスープラ勢。過去の記録から紐解くとトヨタGRスープラ+ブリヂストンが固いですが、3月11〜12日に行われた岡山公式テストでは下位にGRスープラ勢が並ぶ結果に。

 そして、予選が行われる土曜日の天候予報は雨。となると、3月25〜26日にウエットコンディションで行われた富士公式テストのことも鑑み、新トレッドパターンのウエットタイヤを投入するタイヤメーカー各社のウエット性能に依存する部分も高くなるでしょう(その分CNF対応状況で生じる戦力差が小さくなると予想)。

 そんななか、2022年GT500予選最速マシン19号車WedsSport ADVAN GR Supraと、2021年に代役ながらQ2アタッカーを務め、岡山で初ポールを手にした阪口晴南が気になる存在です。ヨコハマタイヤは新トレッドパターンの実戦投入となるのか、その走りはいかに。そして決勝も雨となると、ポールシッターの逃げ切りは大いにあります。ということで優勝予想も予選上位に来そうな3台をピックアップします。

2023スーパーGT第1戦岡山 WedsSport ADVAN GR Supra

●ゴトー(GT現場経験3年目。もう最年少組ではございません)のウイナー予想◎本命:#8 ARTA MUGEN NSX-GT〇対抗:#23 MOTUL AUTECH Z△大穴:#14 ENEOS X PRIME GR SupraPP予想:#23 MOTUL AUTECH Z

 2023年シーズンのスーパーGT開幕戦は、14日時点での予報では予選・決勝ともに雨模様になりそうです。やはりウエット路面といえばミシュランタイヤということもあり、GT500クラスは3号車Niterra MOTUL Zと23号車MOTUL AUTECH Zが速さを披露しそうですが、ポールポジションはドライバーふたりともベテランかつ岡山に強い印象のある23号車と予想します。

 優勝争いは天候に関わらずニッサン陣営が速さを披露しそうですが、個人的にはラストイヤーで有終の美を狙っているであろうホンダNSX-GT陣営から、テストでも好調さをみせている8号車ARTA MUGEN NSX-GTを本命に、23号車を対抗にします。大穴は2年連続でこの岡山を制している14号車ENEOS X PRIME GR Supraでしょう。3年連続優勝を飾ることができるかにも注目です!

2023スーパーGT第1戦岡山 ARTA MUGEN NSX-GT

●ハルロウ(GT取材デビューから、かれこれ15年目)のウイナー予想◎本命:#3 Niterra MOTUL Z〇対抗:#23 MOTUL AUTECH Z△大穴:#24 リアライズコーポレーションADVAN Z PP予想:#3 Niterra MOTUL Z

 普通のドライコンディションでの開幕戦だったならば、このオフの好調さから優勝候補はホンダNSX-GT陣営の一択。その中でも100号車STANLEY NSX-GT、もしくは17号車Astemo NSX-GTを挙げたはず。だけども残念ながら今週末の予報は雨、となると実際に優勝争いは自動車メーカーの勝負というよりも、タイヤメーカーの勝負になってくる。

 この開幕戦前の富士公式テストでは雨のウエットコンディションとなり、GT500の4つのタイヤメーカーはそれぞれ新型のウエットタイヤをテスト投入していた。その様子から縦の3本のグルーブド(溝)が特徴的なミシュランがやはり実績も多く一歩抜け出している状況で、同じくグルーブドのトレッドパターンの新型ウエットタイヤをテストしていたヨコハマタイヤの開発の進歩も周囲の評価から感じられた。

 今回、それぞれのタイヤメーカーがその富士でテストした新型ウエットタイヤを持ってきたか否かはまだ確認できないが、いずれにしても雨ならばミシュラン、ヨコハマ勢が特にダンプコンディション、弱い雨の段階では優勢と見る。その中でも3号車Niterra MOTUL Zは昨年の勢いをこの岡山でも引き続き発揮すると予想。

2023スーパーGT第1戦岡山 Niterra MOTUL Z/MOTUL AUTECH Z

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