中古ブランド品…秘めた価値が!ライブ配信で静岡からも“お宝”が世界へ 人気はバブル期モノ

皆さんのご自宅の押し入れにお宝が眠っていませんか?実は中古ブランド品に思わぬ価値がついていて、タンスの肥やしが海外で高く売れる可能性を秘めているんです。

静岡市駿河区のブランドショップの一角で金色のブランド品を持って英語で話す男性。県内に眠るお宝を世界へとはばたかせる取り組みです。

<ファミールカンパニー 広野慎二さん>

Q.今何をやっていたんですか?

「インターネットの配信という機能を使って、自社の商品をお客様に直に販売していた」

Q.どこ向けに配信をしている?

「北米と東南アジア向けに販売を行っている」

静岡市駿河区でブランド品の買取販売を行うセレクトショップ。こちらの会社では月に1億円程度のブランド品を買い付けてネットを中心に販売しています。以前は「大手通販サイト」を仲介して販売していましたが、商品の仕入れ値が高騰してきたため、利益が出ない状態に。そこで、ライブ配信機能を使って客に直接、販売することにしたのです。

<ファミールカンパニー 広野慎二さん>

「コロナ禍になって、国内の販売が落ち込んでいて、その中でも弊社と付き合いがあるライブ配信業者や海外向けに販売している業者の業績が伸びていたので、自社でも販売のツールを持とうということになって販売を始めた」

中古のブランド品を海外に売り始めたところ、ある時期に販売した商品に注目が集まるようになったといいます。

<ファミールカンパニー 広野慎二さん>

「1980~1990年代のバブル期に日本人が世界中で買ってきた、自宅で眠っているモノが中古市場に出てきて、自社で買って販売している。日本の中古の商品はコンディションが良くて、なおか、価格が高くないことが海外で人気」

1980~1990年代、バブル期の日本では海外旅行が流行し、日本人が海外でブランド品を「爆買い」していました。その時代のブランド品が最近、外国人に人気だというのです。日本の中古品は評価が高く、壊れた商品ですら買い取りの対象になっています。

<ファミールカンパニー 広野慎二さん>

「例えば、付け根が取れたバックや横がちぎれているバックでも、こういった状態の商品が欲しい客を知っているので、そういった業者にも販売ができるので、壊れたモノでも正確に価値を見出すことができる」

思わぬ人気を呼んでいる日本の中古ブランド品。みなさんの家で眠ったままになっている意外な品が海外の市場では評価される時代になっているのです。

<ファミールカンパニー 柳本公則社長>

「静岡のモノや日本のモノを海外で販売することがライブツールを通じてできることが簡単になっているので、静岡のモノを海外に販売できる会社をブランド品以外でもやっていきたい」

今回、取材をしたファミールカンパニーの柳本社長は、ライブ配信で海外に直接販売するのは、販路の拡大だけでなく、英語をビジネスで活用したい人材の雇用を生み出し、世界で戦える人材の創出につながるとしています。今後、ライブ配信での販売は個人単位にも広がり、可能性は無限大です。まずは、家に眠っている1980~1990年代に買った、ブランド品を探してみてはいかがでしょうか?

© 静岡放送株式会社