沖縄の玉城デニー知事、中国訪問を検討 7月に 

 玉城デニー知事は14日の定例会見で、中国への訪問予定について、7月上旬に訪中する予定の日本国際貿易促進協会(国貿促)から県に案内が来ているとして「国貿促に参加するのか、単独で訪問するのか、検討を進めている」と話した。
「沖縄から地域の緊張緩和への貢献を図っていく」
 国貿促の訪中団に参加する場合の県からの提案については「コロナ後初めての訪中となることから、主に経済復興を見据えた経済や文化交流の再開と発展などを念頭に、今後内容を詰めていきたい」と話した。
 国貿促は、元衆院議長の河野洋平氏を会長とし、中国・アジアとの経済交流の推進を目指している。7月3~6日の日程で北京へ訪中団を派遣し、国家指導者との会見や商務部との交流、セミナーの開催などを予定している。
 玉城知事は2019年4月に国貿促の訪中団に参加し、胡春華副首相(当時)と面談した。
 玉城知事は昨年12月、報道各社のインタビューに対し「沖縄から地域の緊張緩和への貢献を図っていく。私や副知事が中国や台湾、韓国などへ訪問し、カウンターパートとしての関係構築を継続したい」などと話していた。(沖田有吾)
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